〜清水、庭を征く〜2
冬の寒さが本格的になってきた頃のことです。この日は、午前中にミーティング、午後は会社のトイレの壁塗りという、少し変わった一日でした。
午前中のミーティングでは、今年の目標について話し合いました。自分がこれから何を目指していくのか、どういう職人になりたいのか。そんなことを改めて考える機会になりました。入社してまだ数ヶ月ですが、ようやく「自分の目標」というものが少しずつ見えてきた気がします。
造園の仕事は、現場での作業だけではありません。樹木の手入れ、石積み、土木作業など、様々な技術が求められます。その中で、自分がどの分野を伸ばしていくのか、どんな職人を目指すのか。ミーティングを通じて、そんな方向性を考えることができました。
午後からは、会社のトイレの壁塗りに取り組みました。左官の仕事です。正直なところ、壁塗りは初めての経験でした。コテを使って壁にモルタルを塗っていくのですが、これが思った以上に難しい。
最初は力加減がわからず、厚く塗りすぎてしまったり、逆に薄すぎて下地が見えてしまったり。コテの角度を少し変えるだけで、仕上がりが全く違ってきます。平らに仕上げるつもりが、どうしても凸凹ができてしまう。何度もやり直しながら、少しずつコツを掴んでいきました。
でも、難しいからこそ面白いんです。コテを動かすリズム、力の入れ具合、塗り重ねる順番。一つ一つの動作に意味があって、それを体で覚えていく感覚が楽しかったです。
左官の技術は、造園の仕事でもとても大切なスキルだと感じました。庭づくりでは、石垣の目地を詰めたり、池の底を仕上げたり、様々な場面で左官の技術が必要になります。今日の経験は、そのまま現場でも活きてくるはずです。
作業を進めながら、「技術を身につける」ということの意味を考えていました。一つの技術を習得するには、時間がかかります。最初は上手くできなくて当たり前。でも、何度も繰り返すうちに、少しずつ体が覚えていく。そのプロセスが、職人としての成長なんだと思います。
今日のミーティングで決めた目標を実現するためには、こうした一つ一つの技術を積み重ねていくしかありません。左官、石積み、樹木の剪定、重機の操作。どれも一朝一夕には身につかないものばかりです。
でも、焦る必要はないと思っています。今日一日を大切にして、目の前の作業に集中する。その積み重ねが、いつか大きな力になっていくはずです。
午前のミーティングで方向性を決めて、午後の壁塗りで新しい技術に触れる。変化に富んだ一日でしたが、どちらも自分の成長につながる大切な時間でした。
これからの毎日、今日決めた目標を意識しながら、現場での経験を積んでいきたいと思います。目を向ける場所、学ぶべきこと、身につけたい技術。それらを常に頭の片隅に置きながら、一歩ずつ前に進んでいきます。

